トレーラーは連結したままレッカー移動できる?正しい運び方を解説
「トレーラーはヘッドとシャーシをつないだままレッカー移動できるかな?」
「切り離して運ぶ場合、残されたシャーシや積んでいる荷物はどうなる?」
トレーラーが自走できなくなったと現場から連絡を受けても、どのように搬送すべきか見当がつかず、手配に困っているのではないでしょうか。
結論からお伝えすると、トレーラーは原則として、ヘッド(けん引する側の車両)とシャーシ(けん引される側の車両)を連結したままではレッカー移動できません。
レッカー車をつなぐと道路を通行できる長さの上限を大きく超えてしまうため、切り離して別々に運ぶのが基本になります。
本記事では、ヘッドとシャーシを切り離したあとの具体的な運び方や、レッカーを依頼する際に伝えるべきトレーラー特有の情報などを解説します。
自社で別のヘッドを用意するかどうかなど、事前に決めるべき段取りがわかり、落ち着いてレッカー業者へ相談できるようになるため、ぜひ参考にしてください。
セミトレーラーの搬送も、切り離しの段取りから相談できます
トレーラーは連結したままでは原則としてレッカー移動できない
冒頭でも述べたとおり、トレーラーを運ぶ場合は、基本的にヘッドとシャーシをつないだ状態のままでは搬送できません。
連結した状態でレッカー車をつなぐと、道路を通行できる長さの上限を超えてしまうためです。
ヘッドは約7.5m、シャーシは長いもので約12mです。
シャーシの前側がヘッドに乗る形でつながるため、連結した全長はおよそ17mになります。
そこへレッカー車が加わると、車両同士の隙間も必要になるため、一例として8~9mが上乗せされて全体で25m前後に達します。
一方、道路を通行できる車両の長さは、車両制限令で12mと定められています(一般的制限値)。
トレーラーはこれを超えるため、特殊車両通行許可を受けないと運行できません。
許可で通行できるセミトレーラーの長さは、車種や条件によってはさらに長い場合もありますが、基本的には17mが上限です。
しかし先述のとおり、ヘッドとシャーシを連結しただけで約17mに達するため、レッカー車のぶんを足す余地が残りません。
そのため、ヘッドとシャーシを別々に運ぶ前提で、搬送の段取りを決めることになります。
実際の搬送方法は、車両や現場の状態によって変わるため、判断はレッカー業者に任せてください。
ヘッドとシャーシを切り離したあとの運び方
ここでは、切り離したヘッドやシャーシ、積んでいる荷物をそれぞれどのように運ぶのかを解説します。
ヘッドはレッカー車で吊り上げて運ぶ
切り離したヘッドは、レッカー車で吊り上げて運びます。
1台のトラックと同じくらいの長さになり、通常のレッカー移動と同じ運び方ができるためです。
具体的には、前を吊り上げ、後ろは地面につけたまま引いていく形が多くなります。
ただし、後ろの車輪や車軸が壊れて横を向いているときは、その状態も先に伝えてください。
そのまま運ぶと車線をまたいでしまうため、あらかじめ伝えておかないと、レッカーの手配をやり直すことになってしまいます。
シャーシは別のヘッドを用意して運ぶ
ヘッドから切り離したシャーシは、自社で別のヘッドを手配して引くことになりやすいです。
たとえば、空いているヘッドを1台出せれば、そのまま目的地まで引っ張っていけます。
一方、自社で別のヘッドを出せない場合でも、シャーシの搬送もレッカー業者へ依頼すれば運べます。
積んでいる荷物は降ろさずに運べる場合がある
シャーシに積んでいる荷物は、載せたまま別のヘッドで引いて目的地まで運べる場合があります。
実際に、次の便の予定など運行の都合から、荷物を積んだまま切り離して運ぶケースは少なくありません。
切り離すかどうかの判断は、荷物の有無では変わらないためです。
とはいえ、車両や現場の状態次第では、荷物を降ろしてから運ぶ必要があります。
そのため、荷物を降ろす段取りを組む前に、まずはそのまま運べるかどうかをレッカー業者に問い合わせてください。
荷物を積んだまま運べるかどうか、その場でお答えします
レッカーを依頼する際に伝えるべきトレーラー特有の情報
ここでは、トレーラーのレッカー依頼をする際に共有すべき情報を整理します。
業者へ連絡する前にそろえておくと、スムーズに対応してもらいやすくなります。
ヘッドとシャーシのうち故障している側
まずは、故障したのがヘッドとシャーシのどちらなのかを伝えてください。
どちらをレッカー車で運ぶのかによって、業者側の具体的な対応が変わってくるためです。
ヘッドとシャーシそれぞれの寸法と車両総重量
全長と車両総重量は、ヘッドとシャーシで1台ずつ分けて伝えましょう。
レッカー業者は、それぞれの数値をもとに運び方や経路を判断するためです。
ここまで解説したとおり、ヘッドとシャーシは別々に運ぶことになります。
必要な数値は、ヘッドとシャーシそれぞれの車検証に記載されています。
レッカー業者へ連絡する前に、2枚とも手元に用意しておいてください。
自社で用意できる別のヘッドの有無
シャーシを引く別のヘッドを出せるかどうかを、社内で確認したうえで伝えます。
自社で出せる場合は、いつ現場へ向かわせられるのかまで決めておきましょう。
一方、出せない場合は、シャーシの搬送もあわせてレッカー業者へ依頼することになります。
運ぶ車両が2台になるため、手配する日程や費用の見込みも変わります。
距離ごとの費用の目安をあらかじめ把握しておきたい方は、以下の記事もあわせてご覧ください。
トレーラーのレッカー移動に関するよくある質問
ここでは、トレーラーのレッカー移動に関するよくある質問に回答します。
トレーラーの搬送に特殊車両通行許可は必要?
車両の寸法や重量が一般的制限値を超える場合は、通行する経路について特殊車両通行許可が必要になります。
レッカー車をつないだ状態は長さの制限値を超えるため、搬送に関する具体的な手続きは、依頼する段階でレッカー業者に確認しましょう。
特車申請の手続きや、運行日に許可が間に合わない場合の詳しい対処法を知りたい方は、以下の記事も確認してください。
トレーラーに荷物を積んだまま運ぶ場合の補償はどうなる?
搬送中の車両と荷物にどこまで補償が及ぶかは、レッカー業者の保険の種類によって変わります。
たとえば、24ROADでは運送賠償や請負賠償、貨物/車両保険を用意しています。
積んでいる荷物の内容や価格を伝えたうえで、補償範囲を依頼前に確認しておきましょう。
保険や賠償について依頼前に確認する方法は、以下の記事にまとめています。
現場に来てくれた業者とレッカー移動を頼む業者は別になる?
現場に来てくれた業者とレッカー移動を頼む業者は、別になるケースが多いです。
現場へ駆けつける一次対応と、そのあとの搬送では役割が分かれているためです。
事故や故障の直後は、保険会社のロードサービスで最寄りのディーラーや修理工場へ運ばれる場合があります。
しかし、運ばれた先から目的地までの搬送は保険の適用外になるため、実費での手配が必要です。
したがって、現場の対応が終わって運ぶ段階にいるのか、まだ駆けつけを待っているのかで、適切な連絡先が変わります。
なお、保険のロードサービスが使えない場合の相談先を知りたい方は、以下の記事もあわせてご覧ください。
まとめ:トレーラーのレッカー移動は切り離しを前提に準備を進めよう
原則として、トレーラーは連結したままでは運べないため、ヘッドとシャーシを切り離して別々に搬送する形になります。
残されたシャーシは別のヘッドで運ぶ前提を踏まえて、自社で別途ヘッドを出せるかどうかを先に決めておきましょう。
レッカー手配の際は、故障している側と、ヘッド・シャーシそれぞれの寸法や車両総重量を車検証で確認します。
積んでいる荷物を降ろすかどうかは、現場の判断だけで動かず、レッカー業者に相談してから決めてください。
24ROADはセミトレーラーの搬送に対応しており、ヘッドとシャーシを切り離して運ぶ段取りも含めて相談できます。
全国発着・24時間365日受け付けており、地場のレッカー業者に搬送を断られた車両でも対応可能です。
ご依頼の際は、本記事で解説した故障箇所や各寸法、積んでいる荷物の有無などに加え、発着地や車両全体が写る写真を1~2枚添えて下のボタンからお送りください。
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24ROADはセミトレーラーの搬送に対応しており、ヘッドとシャーシを切り離して運ぶ段取りも含めてご相談いただけます。全国発着・24時間365日受付。全国の提携ネットワークで車両を手配し、運行管理まで一括して行います。運送賠償・請負賠償・貨物/車両保険もご用意しています。
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