保険のロードサービス特約が使えない時の搬送依頼ガイド
「前回のロードサービスは保険でまかなえたのに、今回はなぜ対象外なのかわからない」
「保険が使えないと言われた搬送を、どこへどう依頼すればよいのか判断できない」
保険会社からロードサービスの対象外だと言われて、このような疑問や悩みを抱えている方もいるのではないでしょうか。
ロードサービス特約が使えないのは、保険会社が判断を渋っているからではありません。
対象車両・搬送先・補償上限額・事前連絡という条件のうち、いずれかを満たせていないためです。
本記事では、ロードサービス特約が使えない4つのケースと、保険が使えないとわかった後の搬送の依頼手順、見積もりで確認すべき項目を解説します。
実費で運ぶ理由を社内へ説明したうえで、搬送の手配へ進めるようになりたい方は、ぜひ参考にしてください。
保険の範囲外になった搬送も、24ROADにご相談ください
保険のロードサービス特約が使えない4つのケース
保険会社から「対象外です」と言われても、その理由まで説明されるとは限りません。
ここでは、ロードサービス特約が使えなくなる4つのケースを挙げるので、ご自身の状況がどれに該当するのかを確認してみてください。
ケース1.車両が特約の対象に入っていない
ロードサービス特約は、契約している商品ごとに対象の車両が決まっており、事業用車両はその範囲に入っていない可能性があります。
個人向けの自動車保険が対象としているのは自家用8車種で、貨物車は最大積載量2トン以下までに限られるためです。
また、緑ナンバーの事業用車両は、車両の大きさに関わらず自家用8車種から外れます。
車両の大きさが関わるのは、保険会社のロードサービスだけではありません。
JAFのロードサービスも、車両重量3,000kgを超えるバスやトラックについては、燃料切れとキーの閉じこみだけが対象になっています。
ただし、保険会社のロードサービスとJAFの規定は異なるため、JAFの条件をそのままご自身の契約へ当てはめないでください。
まずは、契約している事業用の自動車保険にロードサービスが付いているかどうかを確認しましょう。
保険や補償の範囲をどこで確認すればよいか知りたい方は、以下の関連記事も参考にしてください。
ケース2.搬送先が保険で運べる範囲から外れている
保険のロードサービスが運ぶのは、走行不能になった現場から修理工場等までの1回分です。
一度入庫した車両を別の場所へ運び直す搬送は、対象から外れることがあります。
たとえば、修理費が高く、修理せずに手放すと決めた車両を、工場から売却先や自社の拠点へ運ぶ場合が該当します。
大手保険会社の例を挙げると、東京海上ダイレクトは対象を現場からの1回目の搬送のみとしており、一度入庫した修理工場等からの二次搬送や、廃車を目的とした2回目の搬送は対象外です。
損保ジャパンも、修理工場から他の場所(別の修理工場など)へ運ぶレッカーけん引費用を、対象とならない場合として挙げています。
とはいえ、条件は契約している商品ごとに異なるため、二次搬送が必ず実費になるとは限りません。
ロードサービスの対象外だと確認できたら、今回の実費で搬送するものとして考えましょう。
ケース3.レッカー費用や搬送距離が上限を超えている
搬送そのものは対象でも、費用や距離が契約の上限を超えると、超えた分は自己負担になります。
上限は契約している商品ごとに決められており、金額で示す場合と距離で示す場合があります。
具体例は以下のとおりです。
| 保険会社・商品 | 上限の示し方 |
|---|---|
| 損保ジャパン ロードアシスタンス特約 | レッカーけん引費用と応急処置費用の合計で15万円(同社が指定する修理工場などへけん引する場合は無制限) |
| おとなの自動車保険 | 1回の事故・故障トラブルにつき15万円(距離の目安は約180km) |
| 東京海上ダイレクト | 利用者が指定する修理工場等まで100km(超過分の費用は利用者の負担) |
搬送先や距離によって、自己負担額は変わります。
搬送を依頼する前に、上限の範囲を保険会社へ問い合わせてください。
ケース4.保険会社へ事前に連絡していない
保険会社の専用デスクへ連絡せずにご自身で業者を手配すると、その費用は補償の対象になりません。
ロードサービスは保険会社が業者を手配して提供する仕組みで、契約者自身が依頼した業者の費用までは含まれていないためです。
事前連絡が利用条件に含まれる点は、保険会社の案内や規約に書かれています。
実際に損保ジャパンや三井ダイレクト損保などは、事前に連絡せずご自身で業者を手配した費用を対象外としています。
不必要な費用の負担を避けるためにも、業者を呼ぶ前に契約先の専用デスクへ連絡しましょう。
ロードサービス特約が使えないとわかった後に搬送を依頼する5STEP
実費で運ぶことになった車両は、条件の確認から見積もり、引き取りの段取りまでを順に決めていきます。
ここでは、その進め方を5STEP形式で解説するので、上から順に進めてください。
STEP1.保険証券と約款で対象外になった条件を特定する
保険会社から対象外と言われたら、まずは4つのケースのどれに該当するのかを、保険証券と約款で特定します。
どの条件から外れたのかがわかれば、搬送費を実費で出す理由を社内でも説明できるためです。
保険証券では、契約している商品名と特約名、対象になっている車両を確認します。
ロードサービスの対象範囲や上限、事前連絡の要否は、約款だけでは判断がつかないことがあります。
そのため、利用規約やサービスガイドまで開いてください。
それでも判断がつかない場合は、契約先の代理店か保険会社へ、今回の搬送が対象外になった理由を聞きましょう。
STEP2.搬送先と希望日を決める
見積もりを取る前に、車両の搬送先と期限を決めます。
修理せずに手放す車両であれば、搬送先は売却先か自社の拠点になります。
売却先が決まっていない場合は、いったん自社の拠点へ運ぶか、決まるまで置かせてもらえるかを工場へ相談しましょう。
なお、搬送先によって距離も費用も変わるため、日程だけを先に決めないようにしてください。
STEP3.車両の状態と発着地を伝えて見積もりを取る
搬送業者へ問い合わせる際には、車格と車両の状態、発着地、希望日、車両の全景写真を共有しましょう。
情報を詳しく伝えるほど、より正確な見積額を算出してもらいやすくなるためです。
一方、情報共有が不十分だと、搬送用車両の変更や現場での追加作業が必要になり、あとから費用が上乗せされるおそれがあります。
伝える内容は、問い合わせフォームの車格・車両の状態・出発地と到着地・希望日の欄と、画像の添付欄に沿って揃えます。
写真は車両全体が写る全景を1~2枚、事故車であれば足回りも添えます。
後輪が動かない、車体が横を向いているといった状態は、作業できるかどうかに関わるため必ず伝えてください。
搬送業者へ伝える情報を、支払い方法や契約の形まで含めて確認したい方は、以下の関連記事も参考にしてください。
STEP4.見積もりの内訳と追加費用が出る条件を確かめる
見積もりが出たら、合計金額だけでなく、内訳と追加費用が出る条件まで聞いておきます。
搬送の見積もりが口頭だけで進むと、請求額があとから変わっても、見積もり時点での金額を証明できないためです。
見積書を出してもらったら、以下の内容を確認しましょう。
- 基本料金・作業費・距離に応じた費用の内訳
- 追加費用が発生する条件と金額
- 提示された金額で確定なのか
なお、24ROADにも、応急作業だけで高額な請求を受けたという相談が寄せられています。
金額の根拠を出せない依頼先は、その時点で候補から外せます。
搬送距離ごとの費用の目安を先に把握しておきたい方は、以下の記事も参考にしてください。
STEP5.依頼先を決めて搬送日と引き取りの段取りを確定する
内訳まで把握したら依頼先を決め、搬送日と引き取り当日の段取りを確定させます。
車両は修理工場に入庫されており、依頼した本人が引き取りの場に立ち会えるとは限らないためです。
工場と搬送業者の間で日程と受け渡しの段取りが決まっていないと、搬送業者が当日に車両を引き取れないことがあります。
搬送日は、「この日に引き取ってほしい」と日程を指定する方法と、「いつからいつまでの間で」と幅を持たせて伝える方法があります。
引き取りに立会人が必要かどうかを依頼先へ確認し、必要であれば工場側とも日時を合わせましょう。
ここまで決めておけば、保険が使えないと判明してからの搬送を、金額の根拠を説明できる形で進められます。
車両の状態と発着地をお知らせいただければ、その場で見積もりをお出しします
ロードサービス特約と搬送依頼に関するよくある質問
ここでは、ロードサービス特約と搬送の依頼についてよく寄せられる質問に回答します。
質問1.ロードサービス特約を付けていない場合の搬送費はどうなる?
全額が自己負担になります。
ロードアシスタンス特約を任意付帯としている商品もあり、契約者が選んでいなければ、レッカーや搬送の費用は補償に含まれないためです。
質問2.車検切れや廃車予定の車両でも搬送を頼める?
車検が切れていても、廃車や売却を前提にしていても、搬送業者へ依頼できます。
なお、24ROADも車検切れや未登録の車両を対応車種に含めています。
一方で保険のロードサービスでは、車検証がない状態で起きた故障が、商品によっては対象に入りません。
大手保険会社では、東京海上日動が利用規約でその旨を定めています。
質問3.ロードサービスで保険が適用されないことはよくあるの?
今回だけの例外ではありません。
車両を使い続けるかぎり、保険の範囲から外れる搬送は繰り返し起こりうるためです。
実費で運べる依頼先を先に決めておけば、そのたびに慌てて業者を探さずに済みます。
まとめ:保険のロードサービス特約の範囲を確認してから搬送を手配しよう
保険のロードサービス特約が使えないと言われたら、対象車両・搬送先・補償上限額・事前連絡のどの条件から外れたのかを、保険証券と約款で特定してください。
そのうえで、実費での搬送として、車両の状態と発着地をそろえて見積もりを取ります。
この記事でまとめた確認項目に沿って、保険会社と搬送業者へ連絡しましょう。
保険の範囲外だとわかり、実費で運ぶ依頼先を探している場合は、下のボタンから24ROADへご相談ください。
車両の状態と写真を先に確認して見積もりを出し、現場で想定外の作業が必要になった場合も、事前に説明して承諾を得てから進めます。
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