大型バスが事故・故障で止まったら?レッカー搬送と乗客対応の進め方
「運行中に大型バスが急に止まってしまい、車内のお客様をどうすればいいかわからない」
「自走できないバスを、どこへどうやって運べばいいのか見当もつかない」
大型バスが事故や故障で自走できなくなると、乗客とご自身の安全確保、次の移動手段の手配、高価な車両の搬送を適切に行う必要があります。
どれか一つでも対応を誤ると、二次事故や車体の損傷につながるおそれがあり危険です。
本記事では、観光・貸切バスを運転する方に向けて、バスが止まった直後の初動対応から、専門業者でないと運べない理由、搬送を手配する流れを解説します。
バスが自走できなくてお困りの場合は、大型車専門の搬送業者である24ROADにご連絡ください。
お電話またはお問い合わせフォームにてご状況をお伺いし、搬送の手配を進めます。
大型バスが事故・故障で止まったときの初動対応6STEP
大型バスが事故や故障で自走できなくなったときは、車内の乗客とご自身の安全をどう守るかを最初に判断します。
次の6つのステップを、上から順に落ち着いて進めてください。
STEP1.動かせるうちにバスを安全な場所へ移動する
まずはエンジンがかかり動かせるうちに、ハザードランプを点け、路肩や非常駐車帯など安全な場所へバスを移動させます。
本線や見通しの悪い場所に止まったままだと、後続車に追突され、乗客を巻き込む二次事故につながるおそれがあるためです。
高速道路では、非常駐車帯(一定間隔で設けられた退避スペース)など、できるだけ広く平坦な場所まで寄せましょう。
特に大型バスは車体が大きく、路肩に収まりきらないことがあるため、より広い場所を選びます。
エンジンが切れて動かせない場合や、乗客を乗せたまま動かすのが危険な場合は、その場でハザードランプを点けたまま次のステップへ進んでください。
STEP2.後続車が停止車両の存在に気づけるようにする
バスを移動させたら、次は停止表示器材などで後続車にバスが停止していることを早く知らせます。
後続車のドライバーが前方のバスにすぐ気づくとは限らず、少し離れた場所まで近づいてきた時点で気づかせないと、追突事故につながるためです。
具体的には、まず三角表示板を後方に置きます。
高速道路では、停止表示器材の設置が道路交通法で義務付けられています。
さらに、発炎筒や非常信号用具があれば併用し、夜間や視界が悪いときは、ハザードランプに加えて駐車灯・尾灯を点けましょう。
ただし、交通量が多い場合や夜間など危険性が高い場合は、器材の設置よりも乗客とご自身の避難を優先してください。
出典:
e-Gov法令検索「道路交通法 第75条の11」
NEXCO中日本「事故・故障が発生!高速道路トラブル対処法」
警察庁「高速道路(緊急時の対応)」
STEP3.乗客を安全な場所へ避難させる
後続車にバスの存在を知らせたら、乗客にバスから降りてもらい、ガードレールの外側など道路の外の安全な場所へ避難させます。
バスの中やそばにとどまるのは危険で、後続車が突っ込むと乗客が巻き添えになる危険性があるためです。
避難の際は乗客を誘導し、本線や路肩を歩かせず、進行方向側にも立たせないようにします。
高架や橋でガードレールの外に出られない場合は、バスより後方の、より安全な位置へ誘導してください。
STEP4.運行管理者へ状況を連絡する
乗客の安全を確保したら、運行管理者へ状況を連絡し、指示を仰ぎます。
伝える内容は、現在地(道路名・進行方向・キロポストの数字)、車種、故障や事故の状況、乗客の人数と状態(けがの有無など)です。
高速道路では、非常電話(本線に1kmおきに設置)や道路緊急ダイヤル#9910で道路管理者へ連絡し、事故をともなう場合は警察(110)へ通報します。
あわせて、運行への影響(到着の遅れや代替手配の要否)も早めに共有し、相手方の判断を仰ぎましょう。
出典:
警察庁「高速道路(緊急時の対応)」
NEXCO中日本「事故・故障が発生!高速道路トラブル対処法」
STEP5.乗客の別の移動手段を手配する
運行管理者と連携し、乗客を代替バスやタクシー、公共交通など別の移動手段で目的地へ向かわせます。
自走できないバスを搬送するときは、一般道では乗客を乗せたまま運ばず、先に乗客の移動を確保するのが基本です。
これを直接禁止する法令はありませんが、安全確保と運行管理の面からこのように対処します。
STEP6.車両の状態から自走の可否を判断する
バスを物理的に動かせる状態でも、そのまま自走させてよいとは限らないため、故障や事故の箇所の状態から自走の可否を判断します。
無理に走らせると損傷が広がり、修理や搬送のために運べない期間が長引く可能性があります。
バスの状態の確認は、故障や事故が起きた箇所を中心に行ってください。
冷却・オイル・足回りなどに異常があるまま走ると、車両をさらに傷めかねません。
迷う場合は無理に動かさず、運び方は大型バスの搬送に慣れている業者に委ねましょう。
自走できない、または動かさないほうがよいと判断したら、搬送の手配に移ります。
大型車専門の24ROADも、大型バスの搬送に対応しています。
ご希望の方は、お問い合わせフォームまたはお電話にてご連絡ください。
大型バスのレッカーは専門業者に任せるべき3つの理由
大型バスの搬送は、普通自動車と同じようにはできないため、専門業者に依頼する必要があります。
ここでは、その理由を詳しく解説します。
理由1.JAFや保険会社のロードサービスではけん引・搬送の対象から外れやすいため
動かなくなったバスへの対応として、まずはJAFや保険会社に連絡するのが基本です。
しかし、JAFや任意保険のロードサービスだとけん引・搬送は対象外となりやすいため、場合によっては別途搬送業者を探す必要が出てきます。
実際にJAFの利用約款では、車両重量3,000kg超、または最大積載量2,000kg超の大型バス・大型トラックは、装備能力の制限からけん引・搬送の対象外とされています。
任意保険のロードサービスも、自家用車を前提としていることが一般的で、事業用・大型車を搬送できるかは契約や約款の内容次第です。
大型バスが対象になるかは公式サイトに明記されていないケースが多いため、まず加入先の約款を確認しましょう。
出典:JAF「ロードサービス利用約款 別表1(対象車種)」
理由2.搬送には大型バス特有の高度な技術と判断を要するため
大型バスの搬送には、車体を傷つけずに運ぶための高度な技術と判断力が求められます。
大型バスは車体全体で荷重を支える構造になっており、トラックのようにフレームの一点では支えられず、吊り上げやアンダーリフト(車輪を抱えて持ち上げる装置)の位置を誤ると車体を損傷しやすいためです。
高価な車両のため、車体を損傷すると大きな損失につながりかねません。
実際の搬送では、車両の状態を見て積載車(車両を荷台に載せて運ぶトラック)やアンダーリフトなど運び方を選び、固定する位置を慎重に判断します。
なお24ROADは、大型トラックやトレーラー、観光バスなど重量のある車両の搬送を得意としており、車種や損傷の状態などによって最適な手段を選んだうえで対応いたします。
理由3.けん引方法や特殊車両通行許可など複数の法規制を遵守する必要があるため
大型バスの搬送時には、けん引方法や速度、積載寸法、通行許可など複数の法規制を守る必要があり、これらに精通した業者でないと適法に運ぶのが難しくなります。
たとえば、けん引方法ではロープなどでつなぐ長さを5m以内とし、中間に0.3m平方の白い布を表示しなければなりません。
また、けん引時の速度は原則30km/h、積載物の高さは3.8mが上限と定められています。
さらに、大型バスを積載車に載せると、車両制限令の一般的制限値(長さ12m・高さ3.8m・総重量20tなど)を超えやすく、特殊車両通行許可が必要になる場合があります。
あくまで一例にもかかわらず、これだけ多くのルールがあるため、必ず適法に搬送できる専門業者を選びましょう。
出典:
e-Gov法令検索「道路交通法施行令 第25条」「道路交通法施行令 第12条」「道路交通法施行令 第22条」「車両制限令 第3条」
国土交通省「特殊車両通行制度について」
大型バスのレッカー・搬送を手配する流れ
自走できない、または無理に動かさないほうがよいと判断した大型バスは、バスの重量と車体構造に対応できる大型車専門の業者へ搬送を依頼します。
電話やフォームで車両の状態を正確に伝えるほど、見積もりと配車が迅速に進みます。
業者に伝える情報は、主に以下のとおりです。
- 車種(大型の観光・貸切バスなど)
- 現在地
- 故障や事故が起きた箇所
- 車両全体が写る全景写真(1~2枚で十分)
損傷の箇所や程度がわかる写真があると、業者が運び方や使う機材を判断しやすくなります。
急いで動かす必要があるときは電話、見積もりや写真を添えて相談したいときはフォームを併用するのがおすすめです。
搬送の流れや業者選びのコツは、以下の関連記事で詳しく解説しています。
距離ごとの料金の目安を知りたい場合は、こちらの記事を参考にしてください。
大型バス事故・故障時のレッカーに関するよくある質問
最後に、大型バスの事故・故障時のレッカー・搬送に関するよくある質問に回答します。
マイクロバスや小型バスでも大型バスと同じ手順で対応できる?
安全確保、乗客対応、搬送手配という基本の流れは同じです。
ただし、車種によって利用できるロードサービスや運び方は変わります。
マイクロバスでも、JAFの約款では車両重量や最大積載量の上限を超えると、けん引・搬送の対象外になることがあります。
なお24ROADは、マイクロバスや小型バスの搬送も、車種と重量を伝えてもらえればご対応可能です。
夜間や時間外でも大型バスの搬送は依頼できる?
依頼できるかは業者次第であるため、公式サイトを確認してください。
24ROADの場合、夜間や早朝も含めて24時間365日対応しており、最寄りの拠点からレッカーを手配できます。
搬送中に車体を傷つけられたときの補償はある?
補償の有無や範囲は、業者や契約によって異なるため、手配の前に搬送業者へ確認を取りましょう。
大型バスは高価であるため、車体の取り扱い方と、万一のときの対応を依頼前に把握しておくと安心です。
24ROADは、搬送にあたって賠償保険や車両保険を用意しています。
ただし、適用できる範囲や具体的な補償額、条件はケースバイケースであるため、お見積もりの際に説明します。
まとめ:大型バスが止まったら安全確保からレッカー手配まで落ち着いて動こう
大型バスが事故や故障で止まったら、まず乗客とご自身の安全確保、別の移動手段の手配を最優先にします。
そのうえで、大型バス搬送の実績がある専門業者に連絡し、車両の状態を正確に伝えましょう。
この順番で動けば、二次的な事故も車両の損失も防ぎやすくなります。
自走の可否や運び方に迷うときは、車種や現在地、故障や事故の状況を伝えて、早めに相談してください。
状態を聞いて運び方を組み立てられる専門業者であれば、高価な大型バスも安全に運べます。
24ROADは大型車を専門に搬送を承っており、大型バスにも対応しています。
ご依頼の際は、お問い合わせフォームまたはお電話にてご連絡ください。